第141回北海道診療情報管理研究会学術集会(報告)
平成27年6月27日(土)に「第141回北海道診療情報管理研究会」が札幌市中央区の(株)モロオANNEX-1 5階会議室にて開催されました。
研究会開始前に、平成27年度総会が行われました。
会員数210名中、出席者32名、委任状提出者87名で総会成立となりました。
NPO法人化されてから、初めての総会です。
新役員に瀬尾善宣副理事長(中村記念病院)、佐藤正幸理事(JCHO札幌北辰病院)の2名が理事会にて推薦され、承認されたとの報告がありました。
この議案を含め、第1号議案から第8号議案まで資料に沿っての説明が行われ、すべての議案が承認されました。
続いて学術集会、開会の挨拶が当研究会中村博彦会長より行われました。
第1部は、「臨床指標の開発と活用~医療の質の向上に向けて~」と題し、京都大学大学院医学研究科 医療経済学分野 猪飼 宏先生による講演が行われました。
良い医療とは何か、医療の質、データ収集から医療の質評価・改善にむけた病院運営まで興味深い内容でした。
具体的な内容としましては「臨床研究」と「臨床指標」との違い、指標測定の目的、測定の意義、測定項目の選択基準、DPCデータ活用の利点、厚生労働省 医療の質の評価・公表公表推進事業の始まりから今日までの説明、実際の京都大学のWeb公開のサイトまでもお聞きし、拝見することができました。
また、海外における多彩な公表手段についてもお聞きすることができました。
大変わかりやすく、参加された皆様方がそれぞれの病院において、より良い医療を実現するための有効な指標と活用、その指標公開に向けて取り組むことと思われます。
第2部は「診療情報管理士の将来像」と題しまして北海道診療情報管理研究会 副理事長倉部 直子先生による講演が行われました。有資格者の現状、業務の現状、診療情報の活用などの他、WHO-FIC、ICD-11、IFHIMA国際大会についてもお話しされました。
この後説明を行う生涯教育についても触れ、IFHIMA国際標準教育プログラムについてお聞きし、講演が終了しました。
次に王子総合病院診療録管理センター長の久保 博文理事より、生涯教育プログラムについて説明されました。
生涯教育セミナープレ開催についての予定や参加対象、申し込み方法等のご案内がありました。
最後に、今回の理事会で承認された、中村記念病院診療本部長の瀬尾 善宣 新副理事長より閉会のご挨拶を行い、学術集会の終了となりました。
今後も会員の皆様にお役立ていただける内容を企画してまいります。
文責 谷川