生涯教育セミナー プレ開催中級(報告)
「生涯教育セミナー初級編(平成27年8月29日(土)開催)」に引き続き、平成27年11月28日(土)に「生涯教育セミナー中級編」を北海道大学病院会議室棟症例検討室1・2において開催いたしました。 前日の天気予報では荒れ模様でしたが、当日は交通機関の影響も無く無事開催することが出来き、50名の方に参加(参加申し込み55名)頂きました。 「生涯教育セミナー中級編」は、予定していた①医療管理・事務総論 ②医療統計 ③診療情報データ活用論に加えて、上級編のプロローグ的な講義として④診療データの活用方法―BCCの作り方―を4名の診療情報管理士にそれぞれ講義をお願いいたしました。 『医療管理・事務総論』 講師の近藤 保(札幌共立五輪橋病院)理事には、医療事務部門の行っている業務概要全般(公的に提出・報告義務のある書類、病院会計など)について講義していただきました。 診療情報管理士が必要な情報をデータベース化しておくことで迅速に対応が可能なものもあり、診療情報管理士としてこれら業務にどう関与していくかについても考える機会となりました。 『医療統計』 講師の初山 貴(北海道大学病院)理事には、私たち診療情報管理士が日々扱っている疾病統計などの具体例を基にしながら統計学の理論などについて講義していただきました。 統計学は、用語が難しく奥も深いため容易に習得できるものではないですが、わかりやすく理解しやすい資料を作成していただきました。資料作成にはご苦労されたと思います。これからの統計作成業務や自己学習にも活用できる参考資料やおすすめサイトの紹介もしていただきました。 『診療情報データ活用論』 講師の久保博文(王子総合病院)理事には、情報をインプットして完結するのではなく、インプットされた情報を活用するアウトプットも大変重要であり、診療情報を基にした疾病統計作成について、実際の事例や経験から具体的に講義していただきました。 「疾病統計作成方法」として、①使用する道具(ツール)②表現方法(見せ方)、③作り方のポイントについてもお話しいただきました。そして、課内みんなで取り組むことで各々がスキルを自分のものにすることができるなど、「まずは作成しよう疾病統計」と励ましを受けた講義だったと思います。 『診療データの活用方法―BSCの作り方』 昨年まで当研究会の理事として活躍して頂き、現在は産業医科大学病院医療情報部診療情報監査室室長である本野勝己さんに講義をお願いいたしました。 上級編のプロローグとして、BSC(バランススコアカード)について、SWOT分析やSWOTを応用したTOWS分析の具体的な方法を架空の病院を例に挙げての講義でした。 50名の方にアンケートにご協力頂きました。 ご意見ご要望もたくさんいただきました。まだまだ改善の余地があると思っています。 今後も会員の皆様のご意見も参考に次年度からの事業に結び付けていきたいと考えております。 皆さまのご参加を役員一同心よりお待ちしております。 文責:宮津