第144回北海道診療情報管理研究会学術集会(報告)
平成28年3月12日(土)に「第144回北海道診療情報管理研究会」が札幌中央区の第一三共株式会社札幌支店3階にて開催されました。
今回はDPCデータ利用とICD-10改正についての2講演行われ、熱心に聞き入る参加者の皆様がとても印象的でした。 第1部の講演は「DPCデータを利用した経営支援の重要性」と題して、メディカル・データビション株式会社 谷道行康様より講演がありました。
メディカル・データビジョン株式会社では、病院向け経営支援システムをリリースしており、実際のデータを活用した経営支援の視点は参考になる内容ばかりで、自院や他院の状況を客観的に把握し情報発信することの重要性が述べられました。
また「機械でできることは機械に任せ、人は人にしかできないことに専念することをおススメします」という言葉は、紹介された他院の質向上に向けた取り組み事例とともに、今後どのように取り組んでいくべきか、と考える良いきっかけになったのではないでしょうか。 第2部の講演は、「ICD-10 2013年改正‐変更のポイント‐」と題して、当研究会の副理事長でもある、倉部直子様の講演となりました。 ICD改定の歴史から始まり、今回のICD-10(2013年版)の主な変更点を詳細に説明していただきました。 ICD-10(2013年版)の導入については、過去データとの整合性やDPCへの対応などを含め、院内で十分に検討を行う必要があると考えますので、いつ導入しても良いように少しずつ準備を進めていくべきと感じました。
また現在準備が進められているICD-11の現状についても説明が行われ、今後の動向について注目すべき事項でありました。
【最後に】
お忙しい中、ご講演頂きました谷道様、倉部様、貴重なご講演をありがとうございました。
また、ご出席頂いた会員の皆様方におかれましても年度末のお忙しいときにも関わらず、 研究会へご参加いただき、ありがとうございました。
またのご参加を役員一同心よりお待ちしております。
【文責:盛永】