北海道診療情報管理研究会について

理事長あいさつ

平成24年6月23日付けで、故秦温信先生の後任として北海道診療情報管理研究会の第4代会長に就任いたしました。力量不足は否めないところですが、副会長の倉部直子先生や会員の皆様方のご協力を仰ぎながら一生懸命努めさせていただきます。

当研究会は歴史が古く、昭和58年に「北海道診療録管理研究会」の名称で発足し、故岩田善輔先生が初代会長で、平成5年に会の発展に御尽力いただきました西村昭男先生が2代目会長となり、平成9年には第23回日本診療録管理学会を札幌で主催しています。平成20年には故秦温信先生が3代目の会長になり、翌21年にIT時代の要請で現在の「北海道診療情報管理研究会」に名称が変更となりました。学術集会は年4回開催され、平成26年9月20日で通算138回となっています。

勉強会としては、疾病コーディングセミナー、がん登録セミナーなど、それぞれ年3回程度開かれ、診療情報管理に関する地域の研究会としては、活発に活動している会として全国的にも高い評価を得ています。長年の本研究会の活動が評価され、平成26年3月13日に日本診療情報管理学会から診療情報管理士指導者認定の単位を付加される認定団体として、栄えある第1号が付与されました。診療情報管理の仕事で日々孤軍奮闘されている北海道の診療情報管理士さんは、本研究会に参加し一緒に勉強してみませんか。仲間がいて日頃疑問に思っていることを相談すると理解が一層深まりますし、自分が勘違いして覚えていたことに気づき、励みにもなります。

門外漢の私がどうして会長に推薦されたかと申しますと、西村先生から日本病院会北海道ブロック支部の支部長にご指名をいただいたからです。副会長の倉部直子先生は日本診療情報管理学会の理事として学会の中枢でご活躍していますが、私も日本病院会の関係で評議員を拝命しています。私自身も少しでも診療情報管理士の仕事を理解しようと、平成23年の2月に認定試験を受験し診療情報管理士の資格を取りました。また、私の勧めで何人かの医師の方々が管理士の資格を取得しています。

故秦先生の会長時代からの懸案事項であったNPO法人設立の件につきましては、平成26年10月8日(大安の日)に札幌市より認証され、本研究会の正式名称は「特定非営利活動法人北海道診療情報管理研究会」となり、図らずも私が初代理事長の栄誉を服すことになりました。役員の方々と一致協力してこれまで以上に研究会を充実し、会員の皆様方に少しでも成果を還元できるように努めたいと思っております。また、第43回日本診療情報管理学会(2017年)が札幌で開催されることが既に決定しています。皆様方の益々のご指導ご鞭撻の程を宜しくお願い申し上げます。

中村記念病院 中村博彦