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生涯教育セミナー(上級)

生涯教育セミナープレ上級が下記の日程で開催されました。
開催日:平成31年2月16日(土曜日)
場 所:北海道大学病院 会議室棟 症例検討室
単元「BSC -基礎と応用」(13:45~15:15)
単元「コミュニケーションスキル」(15:30~17:00)

参加された方の参加記をご紹介します。

《生涯教育セミナー参加記:砂川市立病院 医事課診療情報係 松嶋ゆかり》
 生涯教育セミナーとして、初めて2月16日に開催された上級を対象としたプレ開催の案内を頂きました。
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Ⅰ. 「BSC-基礎と応用」  講師:産業医科大学病院 本野勝己 先生(13:45~15:15) 
 当院でも導入しているBSCの活用などを学びたく参加させて頂きました。(医療関係者はBSCと聞くとベスト・サポーティブ・ケアが頭に浮かぶと思いますが、今回はバランス・スコアカードという経営戦略のシステムです。)
 諸外国や民間企業においてBSCは普及しており、病院のBSCの目的は、病院が永く存在する為には安定した経営が重要である事から、顧客の動きを可視化して良質な医療を提供する為に評価を数値化した戦略ツールである。
 BSCは、「ミッション・ビジョン・戦略・戦術」をテーマに「財務・顧客・プロセス・学習」に分かれた各数値目標をアクションプランシートに書き出し、PDCAサイクルにて検証していきます。
 資料の中には、SWOT分析もあり、身近なところから問題意識や改善対策も可能であると気づく事も出来ました。

プレ上級002
 演習問題も用意されておりましたが、一人で取り組むモノではなく、自院の部署長等が意見や知恵を出し合い、自院のめざすビジョンを決めるところから始まるものであると認識しました。
 他院では宿泊合宿のようなイベントを実施している話を拝聴し、取組みの崇高さに敬服致しました。
 最後に、診療情報担当者はデータを扱っている為、ファシリテーター役を担って、経営に参画していく事も望まれていると感じました。


Ⅱ. 「コミュニケーションスキル」  講師:王子総合病院 久保理事(15:30~17:00)
 久保理事は、看護師の有資格者であり、患者に寄り添う事や新人看護師の指導経験等を基にしたコミュニケーションの基礎をご講演頂きました。
 資料の中に「自分のタイプを知ろう」という事で、クイズ形式の心理テストや設問に答えて自分のタイプを知る時間もありました。採点表にて4タイプに分け、そのタイプ別に対応の際に気を付ける例等をご提示頂きました。
 4タイプは簡単な目安であり、相手との意思疎通をはかる事は難しいですが、相手に対し「興味を持ち、リサーチを惜しまない」事は、自分のコミュニケーションのスキルを高める事にもつながるとの事でした。
 当係においても、様々な世代が働いておりますが、一人ひとりの趣味や特技などにも興味を抱く事は、対人感度を上げコミュニケーションスキルを高める事に繋がり、今後もアンテナを広げていく事が大事であると思いました。
 次回は、グループ分けでシミュレーションなどの実践も検討して頂けるようですので、参加したいと思っております。

プレ上級003
《生涯教育部より》 最後に参加者アンケートの一部をご紹介いたします。
・演習を行いそれに対して意見やアドバイスを聞きたいと思った
・とても分かりやすかったです。次回を楽しみにしています。
・講義中に言っていたBCSの基礎を今日は学べたので、演習問題を次回はグループワークで行い  たいと思いました。
・自分の事も相手の事も改めて分かったので良かったです。
・上司や後輩とのコミュニケーションは難しいとところがありますが、自分のタイプを知る事や相手のタイプを考えて接することで少しでも円滑になればいいなと思いました。
・ディスカッションでいろいろな話を聞けて良かったです。
・自分を知る機会となり、勉強になりました。

 『生涯教育セミナー』は、診療情報管理士の卒後教育・生涯教育として会員の方々のご意見を参考にさせて頂きながら今後も取り組んで参ります。

 次回セミナーでもお会いできますことを願っております。

【文責:久保】