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生涯教育セミナー(中級)

生涯教育セミナー中級が下記の日程で開催されました。

開催日時 :平成30年 2月 24日(土曜日)
場所:社会医療法人医仁会 中村記念病院 5階講堂
単元:がん登録演習   (10時00分~12時30分)
単元:コーディング演習 (14時00分~17時00分)
午前の『がん登録演習』は、参加された方の参加記をご紹介します。

《生涯教育セミナーに参加して:王子総合病院診療録管理センター 延藤雅仁》
 今回の生涯教育セミナーには平昌オリンピックで盛り上がっている中、17名の方々が参加されました。
 今回はがん登録演習(膵癌、腎癌症例)をグループワーク形式で行いました。4グループに分かれグループ毎に進行し解答を発表。その後模範解答をもとにした解説という流れでした。
 解剖図が記載された用紙も配布され、がんがどこまで浸潤しているのか、所属リンパ節への転移はどこまで進んでいるのかという点を理解することも今回のセミナーでのポイントになっていました。
がん登録02
 膵癌の症例は取扱い規約で記載されている病理診断結果からUICC TNM分類へ正しく変換できるかという点が重要でした。
 腎癌の症例は自施設における初回治療の範囲を正しく判断できるかという点が重要でした。また、左右の腎にがんが発生しているという重複癌症例であり左右それぞれが登録対象になるという点にも留意しなければいけない症例でした。
 どちらの症例も私にとってはなかなか難しいと感じる症例でしたが、グループ内で意見を出し合うことで解答を導くことができました。
 今回の症例でポイントとなっていたところは今後のがん登録業務に活かせる内容であり、このセミナーを通して私自身さらにがん登録に関する知識を深めることができたと思います。今回学んだことを活かし今後の業務に励んでいきたいです。

午後の部 《コーディング演習 中級編》
テーマ :「サマリ・手術記録・病理診断から読み取るコーディング」
 当日は、2月ということもあり寒く、雪のため道路事情も悪い中22名の方にご参加いただき、定刻通り14時に生涯教育部長 久保 博文の開催挨拶にてはじまりました。
 グループは参加者のコーディング歴を基本に5グループに分け、各グループで進行役、書記、発表者をきめ演習開始となりました。
 グループワーキングでは、様々な意見をディスカッションすることを目的に、次の5症例にて演習を行いました。

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① 右乳癌の手術目的入院
② 肺癌骨転移に対する放射線治療目的入院
③ 転移性脳腫瘍に対する開頭手術とガンマナイフ治療目的入院
④ 心房中隔欠損症や弁膜症の手術目的入院
⑤ 肝細胞癌の手術目的入院

 事前に症例配布していることから各自の解答を持ち寄り、各グループ内でディスカッションし進行役が活発な意見交換をまとめ解答用紙に記載して1グループ1症例ごと発表していただきました。
 最初に①②③症例をまとめて検討し、コーディング委員から解答解説をしました。その後15分間休憩をはさみ④⑤症例をグループ検討し委員から解答解説という形で行いました。

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 委員会解答の解説では、ICD-10(2003年版)第3巻索引からコードの導き方や、症例ごとの手術記録の読み取り方、病理診断報告書からのコーディングについて、解剖的な話を交えてスライドを使用し説明しました。参加者もメモをとりながら真剣に学習しておりました。

最後に参加者アンケートの結果を交えてご紹介いたします。

 参加者の内訳は、22名中11名が20歳代と半数を占め、コーディング歴については経験なしが4名、1年未満6名、2~5年が8名、5年以上が10名と、今回は5年未満の参加者が大半でした。
 症例ごとの難易度としてもっとも難しかったのは症例④の心房中隔欠損症で、心臓手術の略語や文章の量が多く症例を理解するまで時間がかかったことや解剖的なことが難しかったとの意見がありました。
 症例①では、乳腺症や皮弁うっ血のコーディングが難しかった。症例②では、溶接工肺のコードの引き方がわからなかったことやZコードをつけ忘れたなどの感想がありました。
 全体的満足度は、10段階のうち7~8が14名で10の充実が5名と高い満足度をいただくことができました。全体を通しての感想として、「はじめての参加だったが勉強になった」「グループワークでは自分のみつけることができないコードや病名がわかり勉強になった」「グループ演習は多くの事を学べて楽しく、情報交換もでき人脈も広がり有意義な時間をすごせました」など沢山のご意見をいただきました。
 今後希望することとしては、演習前にDrによる講義があると良い、解説に使用したスライド資料も欲しかったなどのご意見もいただきました。これらのアンケート結果を今後の生涯教育セミナーに活かしていきたいと思います。
 次回セミナーでもお会いできますことを願っております。

【文責:相川】