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生涯教育セミナー(中級)

生涯教育セミナー(中級)が下記の日程で開催されました。

開催日:平成30年11月17日(土曜日)
場 所:北海道大学病院 会議室棟 症例検討室
単元「がん登録データ活用論」 (13:45~15:15)
単元「研究・発表 -基本のキ- 」(15:30~17:00)

 最初の単元は北海道診療情報管理研究会のがん登録斑 三橋理事が前半、後半を初山理事が担当し、「がん登録データ活用論」について、2つめの単元は久保理事より「研究・発表 -基本のキ- 」と題した講義が行われました。

「がん登録データ活用論」
 がん登録に係るデータの利活用について、がん登録推進法や院内がん登録に係る指針のなかでも示されている重要な業務の一つであるが、日々の登録業務に追われ、利活用まで行えていない施設も多いと推察される。
 そこで、前半は三橋理事より、臨床・疫学の視点から、がん登録が実際どのように利活用されているのかの解説、既存報告書を見る際のポイントや注意点、統計資料の作成方法について解説を通して利活用の手法のヒントをつかむことを目的とした講義でした。
セミナー01

 後半は、初山理事によるデータの品質管理や病院マネジメントの視点からのデータ利活用についてでした。品質管理では、『QC 7つ道具』や『BIツール』を利用する方法と実際に使用している例も紹介頂きました。病院マネジメントの視点のでは、全国がん登録モニタリング集計を利用し自院のがん診療を医療圏のシェアで評価する方法を解説して頂きました。
セミナー02

「研究・発表 -基本のキ- 」
 診療情報管理士養成カリキュラムには、『研究』に関する単元が無いため、『研究』を基本的に学ぼうというものでした。内容は、研究(発表)の手順・取り組み方やリサーチクェスチョン、日々業務で実施していることに着目して研究(発表)につなげる話し。質的研究と量的研究の違いや研究計画書の作成など基本的なものでした。
 また、『発表することで意識して物事に取り組めるようになる。』『人に説明する時に論理立てて説明できることが増える。』等の面があり自分の考えをアウトプットして、自⼰研鑽と共に考えを整理することをお薦めする。全国学会よりも敷居の低い『北海道診療情報管理研究会学術大会』でチャレンジしてみましょう︕『デビュー戦は、研究会で︕』と発表につながることを期待した言葉で締めくくられました。
セミナー03

 『生涯教育セミナー』は、診療情報管理士の卒後教育・生涯教育として会員の方々のご意見を参考にさせて頂きながら今後も取り組んで参ります。  次回セミナーでもお会いできますことを願っております。

【文責 久保】