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生涯教育セミナー(中級)

生涯教育セミナー中級「コーディング演習」

開催日時:2019年3月23日(土曜日)13時30分~17時00分
会  場:北農健保会館(エルム)
単  元:コーディング演習(中級)
 
 会場の健保会館が改修中とあって、工事の音と共にコーディング演習が開催されました。3月の多忙な時期と重なったためか、参加者10名という人数でしたが、寒の戻りや工事の音にも負けないくらい、グループ演習が熱心に行われました。症例は5症例で事前配布し、参加者を3グループに分け、それぞれのグループ毎に進行役、書記、発表者を決めて、演習が開始されました。
 症例毎に行われたグループ解答の発表後、委員による解答・症例に関連した解説が行われました。

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 症例ごとにまとめたアンケートの感想は次の通りです。

【症例1】 びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL:回腸再発)
感想 〇検査の所見後の病名を主病名にするところが勉強になった (同様2件)
   〇主病名の選択、二重コーディング(レビー小体認知症など)

【症例2】 転移性小脳及び髄膜腫瘍(放射線治療)
感想 〇乳癌のタイプとか勉強になった
   〇主病名を間違えた
   〇Zコードの付け方が難しかった
   ○自施設と同じ症例だったので簡単だった

【症例3】 重複癌(膵管内乳頭粘液性癌、S状結腸癌)
感想 〇重複癌というのがあり考え方が難しかった (同様2件)
   ○主病名の選択が難しかった
   ○重複癌 C97とは考えなかった

【症例4】 重複癌(膵尾部癌、上行結腸癌)
感想 〇主病名の付け方が難しかった
   ○重複癌の考え方が難しかった
   ○重複癌 C97とは考えなかった

【症例5】 原発不明癌
感想 〇診断名を退院時要約や病理診断からも拾うのが勉強になった(1年未満の方)
   ○一番難しかったが概ねできた
   ○原発癌とは考えなかった

 コーディング演習全体に対しては、コーディングはもとより、参加者がグループワークで得られた他院の実務についての情報交換をできたことが、大変参考になったようです。

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  今回参加していただいた方々の、職種とコーディング歴は以下の通りです。
<職種区分>
 ・診療情報管理士 10名 
<コーディング歴>
 ・1年未満 2名 ・2-3年未満 3名 ・3~5年未満 3名 ・5年以上 2名

 生涯教育セミナーコーディング班は、参加者皆様の日ごろの実務のお手伝いができるよう、今後のコーディングセミナーを考えていきたいと思います。セミナーで得たものを、一つでも多く自施設にもって帰られることを目標としています。
 是非参加され、多くのご意見をお聞かせください。

【文責 湯野、担当理事 宮津】