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生涯教育セミナー(中級)

生涯教育セミナー中級が下記の日程で開催されました。
開催日:平成30年7月28日(土曜日)
場 所:北農健保会館(特別会議室)
単元「死亡診断書」(13:45~15:15)
単元「診療情報データ活用論」(15:30~17:00)

参加された方の参加記をご紹介します。
《生涯教育セミナー参加記:新札幌豊和会病院 山口 小百合》
今回は、「死亡診断書について」と「診療情報データ活用論」について学びました。

講義名:死亡診断書について
講師:古川 真紀子 先生

 死亡診断書の講義では、死亡診断書の概要と死因の概要、そして原死因選択のルールについて学び、それらを踏まえた上で診療情報管理士がどのように死亡診断書に関わっていくべきか、また、自院での死亡統計にそれをどう活かすべきかを教えて頂きました。
 死亡診断書マニュアルの内容やICD-10(2013年版)第2巻の内容について読むときのポイントや死亡診断書の法的位置づけなどもわかりやすく説明して頂いたので、今後の業務に生かせる内容でした。
中級セミナー01
 死亡統計を作成する際、特に原死因選択のルールについては、管理士の皆さんも頭を悩ませている業務の1つではないでしょうか。
 私は、自分でICD-10(2013年版)第2巻を読んでいた時には「原死因選択のルールは1つ1つの例は理解できても、少し違うと迷う」という繰り返しでしたが、今回の講義で、選択ルール・修正ルールについても丁寧に解説してくださり、迷うことが減るだろうと思います。
 また、死因統計を作成するだけではなく、死亡診断書の書き方について医師への働きかけも管理士の役割として大切であることも再認識致しました。

講義名:診療情報データ活用論
講師:久保 博文 先生
 
 診療情報データ活用論では、疾病統計の再確認と作成方法・利用できるツールについて、また実際に作成されている統計の例を見ながら臨床現場での活用について学びました。
 現時点で自施設にどんなデータがあるか、その中で使いたい情報は何かを整理した上で、更にそれらでは抽出できないデータを蓄積し活用することが必要であることを再確認しました。
中級セミナー02
 基本的な関数の使い方、また、見せたいものによってそれぞれ適したグラフの選び方、使用するツールなど、すでにデータを活用されている方には復習的な内容となりましたが、まだデータを活用しきれていない私のような者にとっては、これから使ってみよう(これなら出来そう、まずはやってみるか)と思わせてくれる内容でした。
 データを活用しきれてはいませんが、すでにデータを作成し、報告しているものもあり、それについては、グラフの見せ方を変えてわかりやすい報告書にしていこうと思いました。
 また、実際に作成されている統計の例を見せて頂いたので、それを参考に同じ統計を作成し、院内で報告出来るようにしたいと思いました。
 これからのセミナーも楽しみにしております。

《生涯教育部より》 最後に参加者アンケートの一部をご紹介いたします。
・死因選択ルールは、やはり難しいと感じましたが、精度向上の為に管理士として取り組むべき 
 ことについて大変勉強になりました。ありがとうございました。
・原死因と直接死因の違いをうかがえ、自己理解がすっきりできました。現場と理論の温度差の
 説明に活かしていきます。
・自院で求められるデータは何かを考えながらできる分析から取り組んでいきたいと思います、
 ありがとうございました。
・データの抽出やグラフの作成を結構やっているので参考になりました。

単元以外のコメントとして
「テーマを見て参加したが、期待していた内容と違った」、「初級、中級の違いがわからない」と言ったコメントを時折頂きます。
 この点につきましては、案内と一緒に単元ごとのシラバスをホームページで公開しておりますので参加をご検討される際にはそちらをご確認下さい。
 また、『生涯教育セミナースケジュールとねらい(2018.8.8)』を公開しておりますので今後の参考にして頂ければ思います。

『生涯教育セミナー』は、診療情報管理士の卒後教育・生涯教育として会員の方々のご意見を参考にさせて頂きながら今後も取り組んで参ります。

【文責:久保】