生涯教育セミナー初級が下記の日程で開催されました。
開催日:2017(平成29)年7月15日(土)
場 所:JA札幌厚生病院大講義室
単 元:「コーディング演習(初級)」
当日は外を歩いているだけで汗が流れるとても暑い日でしたが、16名の方が参加し和気あいあいとした雰囲気で行われました。
はじめに[ICD第1巻「章ごとの注釈」-主傷病名の選択のための指針として-]の講義を受け、その後、ショートサマリを元にグループワークで解答を導き出す演習を行いました。
ショートサマリの内容
①第Ⅱ章:新生物「主要病態が原発性癌で、治療が主に当該原発癌に対し行われた場合」2症例
②「入院目的が、新生物の術後の経過観察のための検査である場合」 1症例
③「部位が明示されない場合」 1症例
④「独立した(原発性)多部位の悪性新生物」 2症例
⑤第Ⅳ章:内分泌・栄養および代謝疾患「糖尿病:多発合併症を伴う糖尿病」 1症例
4グループに分かれグループ毎に進行、記録、発表の担当者を決めた上で症例の検討を行い、全グループから解答を発表しました。コーディング歴が浅い参加者が多かったため、担当委員が各グループをサポートする予定でいましたが、始まってみると、各グループの経験者が中心となり、どのグループも活発な意見交換が行われておりました。
ICD-10第3巻索引の引き方がわからないとの声には、委員が索引方法を教えるなど対応しながら、コーディングはおおむねできておりました。委員会解答は、症例内容・コーディングのポイント・ルールや病態の説明等を交えた解説で行いました。
寄せられたアンケートからセミナーの雰囲気や様子をご紹介します。
参加者の内訳は、20歳代が10名と大半を占め、コーディング歴なしが7名で1年未満3名、2~4年の方が6名でした。全体の満足度については、充実している7名、満足している7名、消化不良2名、難易度については、難解だった1名、やや難解だった7名、適当である6名、簡単2名でした。
感想の中には「わからないことが多く難しい印象でしたが、グループワークを通して皆さんの意見を聞けて楽しく学べました」や「実務経験が乏しく初級はとても良かった」という主催者側にとってはうれしい意見や、「講義の時間が短くしっかり考える間がなかったし、グループワークの時間も足りなかった」とのご指摘も頂きました。
こちらにつきましては、次回への課題としたいと思います。グループワークが苦手との声も聞かれますが、普段接することがない他病院の診療情報管理士さんたちと意見交換することで新たな学びを感じ取っていただけたのではないかと思います。
今回のご意見やご要望につきましては、次回セミナーへ活かしていきたいと思います。次回セミナーでまたお会いしましょう♪
【文責:浅沼、担当理事:宮津】