第146回北海道診療情報管理研究会学術集会(報告)
平成28年9月10日(土)に「第146回北海道診療情報管理研究会」が株式会社モロオ ANNEX-1にて開催されました。
今回は第一部にて講演が行われ、第二部は事例紹介の後にグループディスカッションが行われました。
第一部の講演は「『型』に基づくカルテの書き方と『型』を無視する医師のココロ」と題して北海道勤医協札幌病院副院長 佐藤健太様より講演がありました。
医師の立場から「医師にとってのカルテ」「基本の『型』」「応用の『型』」「カルテの書かせ方」と基本から応用まで多岐に渡る内容の講演であり、日々診療記録をチェックする診療情報管理士にとって、大変参考になる内容となりました。
また、『SOAPの「基本の型」と型に沿った記載例』が掲載された資料が配布され、業務に役立つ貴重な資料となりました。
第二部の事例紹介は「当院の医療の質の向上に向けた取り組みついて」と題して、旭川赤十字病院 医療秘書課 医療質管理係長の山田浩貴様より事例紹介がありました。
院内における臨床指標(CI)に関する取り組みの歴史から現在の体制や活動、また更なる質向上に向けた対応などに関する事例紹介となり、まだ臨床指標(CI)に取り組んでいない施設にとっては大変役立つ内容であったかと思います。
事例紹介の後は、「病院指標の公表をひかえて」をテーマに1グループ約10名前後でのディスカッションが行われました。各施設のホームページ等で公開を控えている「DPCデータに基づく病院情報の公開」を中心にディスカッションが行われましたが、真剣な表情で取り組んでいた会員の皆様の顔がとても印象的でした。
研究会では久しぶりのグループディスカッションであったため、テーマに沿った内容はもちろんでしたが、日々の業務についての話なども聞くことができ、会員同士の交流としても良いグループディスカッションとなったのでは、と感じました。
【最後に】
お忙しい中、ご講演頂きました佐藤様、山田様、貴重なご講演及び事例紹介をありがとうございました。また出席頂いた会員の皆様方におかれましても、お忙しいところご参加いただき、ありがとうございました。
またのご参加を役員一同心よりお待ちしております。
【文責:盛永】