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第154回北海道診療情報管理研究会学術集会(報告)

第154回北海道診療情報管理研究会学術集会が下記の日程で開催されました。
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日 時:平成31年3月16日(土)13時30分~17時00分 会 場:第一三共株式会社
参加された方の参加レポートをご紹介します。

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◆第Ⅰ部講演
「最新の UICC TNM 悪性腫瘍の分類 第 8 版を学ぶ」 国立研究開発法人国立がん研究センター がん対策情報センターがん登録センター 院内がん登録室 診療情報管理士 江森 佳子 様

 第1部では、主に第8版のUICC TNM分類についての内容でした。
基礎的なT・N・Mの分類についての解説をはじめ、第7版から第8版への変更点を中心にお話いただき、UICCに掲載されていることだけでなく、分類する上での注意点等を交えての内容だったため、初級者研修で覚えた内容の復習から、実務においての注意すべきことも理解できました。
 今回学んだことをもとに正しいTNM分類を登録することで、 集計されたがん登録データを活用することにつなげられるのではと感じました。

IMG_0671◆第Ⅱ部講演
「画像を読む!放射線診断専門医は画像の何を見て判断しているのか」
北海道公立大学法人 札幌医科大学 放射線診断学 講師   山 直也 様

 第2部では、画像診断を読み取ることについての内容でした。
 なぜこのような診断に至ったのか、なぜこの条件で撮影することになったのか等の理由を知ることができ、CT・MRI・PET診断の特性や画像処理についてなどもお話いただいたため、普段何気なく見ているCTやMRIの画像やレポートについて、理解を深めることにつながりました。
 毎日がん登録の業務に携わっている私にとって、先生も講義の所々でおっしゃっていましたが、丸暗記するだけでなく理由を知ることによって、画像診断の意味や患者の病勢を理解したうえで病期分類を登録できるようになるのではないかと思いました。
 大変有意義な研修となりました。どうもありがとうございました。

IMG_0658【文責:鈴木いづみ、担当理事:宮津】