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第140回北海道診療情報管理研究会学術集会(報告)

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 平成27年3月14日(土)に「第回北海道診療情報管理研究会」が札幌市中央区の第一三共ビルにて開催され、開会の挨拶が当研究会中村博彦会長より行われました。
 今回は研究会終了後に会員の皆様に協力を頂いているアンケートの結果を元に、特に希望の多かった「クリニカルパス」をテーマに2題の講演が行われ、約110名の出席がありました。

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 第1部は「クリニカルパスと診療記録-看護師の視点から-」と題して、市立札幌病院 救急救命センター看護師長 松本厚子様より講演が行われました。講演はクリニカルパスの歴史から始まり、概要や用語などの基本要素の復習があり、普段クリニカルパスに携わっていなくてもとても分かりやすい内容となりました。
 また、市立札幌病院でクリニカルパスに関し、中心的役割を担ってきた活動内容については、これからクリニカルパスを導入しようと考えている施設にとっては大変参考になる内容となったのではないでしょうか。講演の最後には、クリニカルパスを通じた診療情報管理士へのお願いや期待することも述べられ、診療情報管理士として、今後クリニカルパスにどのように携わっていけばよいか、の方向性も示して頂けました。

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 第2部は「電子カルテ時代のクリニカルパス-北海道大学病院の電子クリティカルパスについて-」と題し、北海道大学病院看護部副看護部長 高橋久美子様より講演が行われました。
 まず電子クリティカルパスの定義についてのお話があり、導入目的や電子化の利点について述べられました。北海道大学病院では、患者看護支援システムの一環として電子クリティカルパス機能が搭載され、その導入にあたり、院内でのクリティカルパス委員会の役割やパスの申請・審査など、パス公開までの流れについては、参考になる内容ばかりでした。
 実際のパス画面を使用した説明はとても分かりやすく、北海道大学病院でパスはまだまだ発展途上であること、また診療情報管理士がパスに関わり大変助かっていること、が話され今回の講演は終了となりました。

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 今回の講演は、実際に中心となり活動されている看護師の方々の講演となりましたが、実体験に基づいた苦労話や院内でのパスの管理・運用方法など、特に様々な部門が関わりパス運用を行っている内容については、これからパスを導入予定の施設にとって、とても参考となる内容となったかと思います。
 また、既にパスを導入している施設にとっては、院内の運用方法などを見直す良いきっかけになったのでは、と感じました。

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【最後に】
 お忙しい中、時間を割いてご講演頂きました松本様、高橋様、貴重なご講演をありがとうございました。また、ご出席いただいた会員の皆様方におかれましても週末のお忙しいときにも関わらず、研究会へご参加いただきましてありがとうございました。
 今後も会員の皆様の意見を反映し、魅力ある研究会を開催していきますので、皆様のまたのご参加を役員一同心よりお待ちしております。
文責:盛永