第138回北海道診療情報管理研究会学術集会(報告)
2014.10.30 UP
平成26年9月20日(土)に「第138回北海道診療情報管理研究会」が札幌市中央区のモロオANNEX-1にて開催され、開会の挨拶が当研究会中村博彦会長より行われました。
今回は約110名の出席があり、今回のテーマは第1部を「電子カルテ時代のPOS」、第2部を「診療録電子化の過去と未来」と題して開催されました。
第1部は、「電子カルテ時代のPOS-患者指向の連携医療を推進するために-」の著書であります、聖路加メディカルローカス所長 渡邉直先生をお招きしての講演となりました。
講演内容はPOSの沿革から始まり、POSの軸はproblem listであること、そして退院時サマリーへ情報を集約していくことが重要であることが述べられました。
退院時サマリーについては、記載されるべき基本項目や電子化を利用した記載方法、 また内容の監査に至るまで幅広い内容となりました。
渡邉先生の講演は大変分かりやすく、医師の立場からの記録に対するお話は、日々記録の管理に携わる会員の皆様に役立つ内容ばかりでした。
第2部は、富士通株式会社 文教・ヘルスケアビジネス推進統括部 ヘルスケアビジネス推進部 會田裕昭様より、「診療録電子化の過去と未来」と題して、診療記録の電子化に向けた歩みを中心とした講演となりました。
医療機関におけるIT化の変遷や日本医療のIT戦略など電子化に向けた背景から病院全体の電子カルテ導入状況、また地域医療連携ネットワークやスマートデバイスの導入事例などの報告が行われました。
最後に電子データの今後の方向性や問題点などが述べられ、電子カルテを導入されている施設は元より、これから導入を検討されている施設の会員にとっても大変参考となる講演となったかと思います。 
【最後に】
遠方よりお越し頂き、ご講演頂いた渡邉先生はもとより、ご出席いただいた皆様方におかれましても週末のお忙しいときにも関わらず、研究会へご参加いただきまして、ありがとうございました。
またのご参加を役員一同心よりお待ちしております。
文責:盛永
第137回北海道診療情報管理研究会学術集会・総会(報告)
2014.08.26 UP

平成26年6月28日(土)に「第137回北海道診療情報管理研究会及び総会」が札幌市北区 株式会社ムトウ(本社)6階にて開催され、開会の挨拶が当研究会中村博彦会長より行われました。

今回は「病院機能評価」の話題が中心で、第1部は講演、第2部は受審施設からの実例報告という流れで行なわれ、約130名出席された会員の皆様は熱心に耳を傾けておりました。

第1部は、日本大学医学部教授の梅里良正先生に「病院機能評価-3rdG:Ver.1.0について」と題してご講演いただきました。
Ver.6からの主な変更点、新たに追加された評価項目など、大変興味深い内容となりました。
また、梅里先生は評価調査者(サーベイヤー)でもあり、評価調査者という視点からのお話も多く、審査はどのように行われるか、どうすれば認定されるのか、プロセスがどう評価されるのかなど、内容が大変わかりやすく、参加者の眼差しがとても熱く感じられました。
最後に、まだ未公開の情報についても少々触れ、参加された皆様へのお土産になったのではないでしょうか。
続いて第2部実例報告の一題目は社会医療法人禎心会病院医療安全管理室の岩野静香様の発表でした。
医療安全の観点から機能評価受審に向けての準備、安全管理室として、また看護部や他部署との連携についてなどを報告していただきました。

第2部実例報告二題目は、社会医療法人康和会札幌しらかば台病院機能評価部会長の大野敏彦様の発表でした。
病院機能評価認定更新までの取組みについて、受審に向けて職員の心構えや当日の様子などを報告していただきました。
この2つの実例報告に質疑応答が活発行われ、ご講演頂いた梅里先生からもそれぞれコメントを頂きました。これから機能評価を受審される又は更新される施設の皆様にとって、大変参考になる内容となったのではないでしょうか。
研究会終了後は年に一度開催される総会が、会員数219名中出席者36名、委任状101名で成立し、平成26年度総会として開催されました。
今回の総会では役員の改選もありましたが、議題の中心は特定非営利活動法人(NPO法人)への移行についてであり、当研究会の活動が更に広く認識され理解されることが、診療情報管理が社会の期待に応え寄与するための推進力となると考え、NPO法人を設立することなどの趣旨や申請に至るまでの経緯が説明され、総会では満場一致で承認されました。
総会の閉会挨拶のなかで、倉部直子副会長より2016年はIFHIMA(国際情報管理協会国際連盟)の国際大会が、日本で開催されることなどが報告され、またとない機会なので当研究会会員の皆様も是非出席していただきたいとのお話があり、本日の研究会及び総会は終了となりました。
【最後に】
遠方よりお越し頂き、ご講演頂いた梅里先生はもとより、ご出席いただいた皆様方におかれましても週末のお忙しいときにも関わらず、研究会へご参加いただきまして、ありがとうございました。
今後も会員の皆様に役立てるような魅力ある内容を企画していきますので、またのご参加を心よりお待ちしております。
文責:谷川




